弧度法の定義

弧度法の定義

右図のような扇型OABを考える.中心角θ は円弧の長さ  l に比例する.円弧の長さ  l と扇型の半径  r の比をとると,同じ角度θ に対して扇型の大きさにかかわらずこの比は一定である.この性質を利用して角度の大きさを定めたのが弧度法で,

θ= l r  

とする.単位はラジアン(rad)で,通常単位名のラジアンは省略する.この弧度法に対して,45°,60°と表現する方法を度数法という.

弧度法を用いると,円弧の長さ=半径×中心角となり,

lim x0 sinx x =1  ここを参照

が導かれる,この関係よりsinx の微分が cosx となり,三角関数の微分,積分が単純になる.

■度数法と弧度法の対比 

 

参考:円周の長さ=直径× π (円周率)であるが,このことより度数法による360°が2 π に対応する. 

 

ホーム>>カテゴリー分類>>三角関数>>弧度法の定義

最終更新日: 2023年3月9日