平面の極座標(円座標 :circular coordinates)
2次元平面において,動径座標
r
と角度座標
θ
を用いて任意の点の位置を指定するとき,
(r,θ)
を平面の極座標(polar coordinates)もしくは円座標(circular coordinates)という.
図のように,平面の直交座標において,原点 O から点 P までの距離を
r
,
+x
軸から測った角度を
θ
とすると,平面の極座標
(r,θ)
と平面の直交座標
(x,y)
との間には
x=rcosθ
,
y=rsinθ
- - - (1)
の関係がある.
0≤r<∞
及び
−π<θ≤π
の範囲を考えると,平面上の任意の点を一意的に指定できるが,原点
(x,y)
=
(0,0)
は角度が定まらず特異点
(r,θ)
=
(0,θ)
となる.また,
−π<θ≤π
の場合には,平面の直交座標から平面の極座標への変換が
r=
x2+y2
- - - (2)
θ=
sgn(y)
cos−1
(
x
x2+y2
)
- - - (3)
で与えられる.
θ
の式における
sgn
は符号関数で,
y≥0
ならプラス,
y<0
ならマイナスの符号がつく.ただし,原点は特異点であり,式(3)の逆余弦関数において分母がゼロとなるため角度が定義できない.
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