符号関数 (sign function)


式(1)の符号関数のグラフ

実数 x に対して

sgn(x)= 1 (x>0) 0 (x=0) 1 (x<0)      --- (1)

のように定義される関数 sgn(x) 符号関数 (sign function, or signum function) という.上式は x を用いて以下のようにも表せる.

sgn(x)= xx (x0) 0 (x=0)      --- (2)



式(3)の符号関数のグラフ

便宜上,次式のように定義される場合もある.

sgn(x)= 1 (x0) 1 (x<0)      --- (3)

式(3)は以下のようにも表せる.

sgn(x)= xx (x0) 1 (x=0)      --- (4)


ヘヴィサイドの階段関数 Hc(x) c x=0 のときの関数の値 )を用いて表すと

式(1)  ⇒   sgn(x) =2 H12 (x) 1      --- (5)
式(2)  ⇒   sgn(x) =2 H1 (x) 1      --- (6)

となる.


<置換に対する符号>

線形代数における行列式の定義などで出てくる置換 (permutation) に対して符号関数が用いられることがあり,その場合,置換 σ が偶置換 (even permutation)か奇置換 (odd permutation) かによって,符号関数 sgn(σ) は以下のように定義される:

sgn(σ)= 1 (σが偶置換のとき) 1 (σが奇置換のとき)      --- (7)


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