複素数 (,は実数)に対して数 を数 の共役な複素数という。すなわち,共役な複素数は実数部は同じで虚数部は-1を掛けたもになる。
複素数 をで表すと,共役な複素数は と表される。
また,複素数の共役な複素数は となる。このことから とを互いに共役な複素数という。
共役な複素数は次のような特徴をもつ。
共役な複素数の和は実数
共役な複素数の積は実数
実数の範囲で2次方程式 (,,は実数) の解を考えていた場合,判別式 の場合解なしとなって解を表現することができなかったが,複素数まで扱う数を拡大すると2つの共役な複素数が解となる。解は,
となる。