共役な複素数
複素数 a+b ⅈ ( a , b は実数)に対して数 a-b ⅈ を数 a+b ⅈ の共役な複素数という。すなわち,共役な複素数は実数部は同じで虚数部は-1を掛けたもになる。
複素数 a+b ⅈ を α で表すと,共役な複素数は α ¯ と表される。
また,複素数 a-b ⅈの共役な複素数は a+( −b )( −1 )ⅈ=a+b ⅈ となる。このことから a+b ⅈと a-b ⅈを互いに共役な複素数という。
共役な複素数は次のような特徴をもつ。
共役な複素数の和は実数
( a+b ⅈ )+( a−b ⅈ )=2a
共役な複素数の積は実数
( a+b ⅈ )( a−b ⅈ )= a 2 + b 2
実数の範囲で2次方程式 a x 2 +bx+c=0 ( a , b , c は実数) の解を考えていた場合,判別式
D<0 の場合解なしとなって解を表現することができなかったが,複素数まで扱う数を拡大すると2つの共役な複素数が解となる。解は,
x= −b± b 2 −4ac 2a
= −b± 4ac− b 2 ⅈ 2a
= −b 2a ± 4ac− b 2 2a ⅈ
となる。
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