電流と電流密度 (Current and Current density)

電流電荷の流れであり,ある断面を単位時間あたりに通過する電荷量で定義される.電流はスカラー量として扱う.これに対して,電流密度 i( r,t ) は,以下で定められる方向と大きさを持つベクトル量である.ただし, t は時刻を表すとする.

方向 :位置 r における電流の方向
大きさ:位置 r における電流の方向に対して垂直な単位面積について,単位時間あたりに通過する電荷の量
時刻 t においてある面 S を流れる電流 I( t ) とすると,この電流電流密度 i( r,t ) を用いて以下のように表すことができる.まず, S 内の微小面積 dS について単位時間あたりに流れる電流を考えると,これは電流密度の定義から

i( r,t )ndS ・・・・・・(1)

で与えられる. ここで, n dS に立てた単位法線ベクトルである. したがって,(1)を S 上で積分することで

I( t )= S i( r,t )ndS ・・・・・・(2)

によって電流 I( t ) が得られる.


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学生スタッフ作成

2025年4月16日