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角振動数 で単振動する質点の位置 を
- - - (1)
と表すと,質点の速度 は
- - - (2)
となり,質点の加速度 は
- - - (3)
となる.このとき,加速度の式には位置 と同じ表式 が含まれるので,加速度と位置の関係は
- - - (4)
と表せて,加速度は位置 に比例し,逆向きであることがわかる.単振動において,上式は常に成り立つ.
速度の式(2) および加速度の式(3) より,速度の大きさの最大値 と加速度の大きさの最大値 はそれぞれ,
, - - - (5)
である.
, , の場合について,位置 ,速度 ,加速度 のグラフを描くと下図のようになる.
図からも分かるように,位置と速度は位相が ずれ,位置と加速度は位相が ずれている. 横軸に質点の位置 をとり,時刻 から までの単振動のイメージを下図に示す.
水色の球が質点を表し,各位置における速度と加速度をそれぞれ赤矢印と緑矢印,および数値で示している.速度の大きさは原点で最大になり,加速度の大きさは振動の両端で最大となる.
他の表式においても, が成り立つか否かを確かめてみる.位置を
とすると,速度と加速度は
,
となり, が成り立つ.また,位置を
とすると,速度と加速度は
,
となり,同様に が成り立つ.
式(1)では,振動の中心を原点( )としているが,振動の中心を任意の点 とすると,式(1)は
- - - (6)
で置き換えられる. は定数であるので,速度 と加速度 の式は変わらない.この場合,式(4)は
- - - (4)
と書き換えられる.よって,加速度は中心位置からの変位 に比例し,変位と逆向きとなる.