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応用分野: 剛体の質量中心質点系の質量中心

重心 (center of gravity)

複数の質点からなる質点系や大きさをもつ物体のように,質量が空間に広がって分布している系において,系外の物体から系の各質量部分に作用する万有引力重力)の合力の作用点のことを重心 (center of gravity) という.系の各質量部分に作用する重力がもたらす効果は,それらの重力の合力が重心に作用する効果と等価である.

一般に重心は質量中心とは異なるが,重力が系の全体にわたり一様であると近似すると,重心は質量中心に一致する.このことは地表付近の小さな物体を考える限り,非常に良い近似であり,多くの場面で両者を区別する必要はない.

重力を一様とした場合の重心

重力が一様である場合,質量部分に作用する重力による,重心まわりの力のモーメント(トルク)の和がゼロとなる(力のモーメントがつり合う)点として,重心 RCG を定義することができる.

n (2) 個の質点からなる質点系について, i 番目の質点の質量を mi ,位置を ri とし,重力加速度を g とすると,重心 RCG のまわりの力のモーメント(トルク)のつり合いは

i=1n ( ri RCG ) ×mig =0      ······ (1)

と表せる.上式を整理すると,

(1) ⇒     ( i=1n mi ) RCG ×g = ( i=1n miri ) ×g
      ⇒     ( i=1n mi ) RCG = i=1n miri

となって

RCG = i=1n miri i=1nmi      ······ (2)

が得られる.これは質点系の質量中心と同じ式となる.

大きさをもつ質量 M の物体については,物体を微小要素に細分化し, i 番目の微小要素の質量を Δmi として,式(2)において微小要素の数 n を無限大にする極限を考える.すると,式(2)の和が全質量 M にわたる積分に置き換わり,次式が得られる.

RCG = limn i=1n Δmiri i=1n Δmi = 1M M rdm      ······ (3)


重力の図示の仕方

質点系や大きさをもつ物体に作用する重力を図示する場合,その系の重心 RCG が始点となるように全質量 M に対する重力ベクトル Mg を描く.

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最終更新日2025年8月18日

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