自由粒子のシュレディンガー方程式

量子は粒子性と波動性の2重性をもち,その挙動はシュレディンガー方程式で表される.量子の質量 m [kg],Dirac 定数 = h ( 2π ) (プランク定数 h=6.626× 10 34 J・s) として,1次元( x 軸)上で力を受けずに自由に運動している粒子のシュレディンガー方程式は

i t ψ( x,t )= 2 2m 2 x 2 ψ( x,t )

と表される.ここで, ψ( x,t ) は波動関数, P( x,t )= | ψ( x,t ) | 2 は量子の存在確率密度を表す.
1次元上の xx+dx の間に見出される量子の存在確率は,

P( x,t )dx= | ψ( x,t ) | 2 dx

と表される.

また,3次元空間 ( r=( x,y,z ) ) で力を受けずに自由に運動しているシュレディンガー方程式

i t ψ( r,t )= 2 2m Δψ( r,t )

と表される.ここで,3次元空間の rr+dr の間に見出される量子の存在確率は,

P( r,t )dV= | ψ( r,t ) | 2 dV ( dV=dxdydz )

と表される.ただし,

Δ= 2 x 2 + 2 y 2 + 2 z 2

ラプラシアンと呼ばれ,

Δ = 2 = =( x , y , z )( x , y , z ) = 2 x 2 + 2 y 2 + 2 z 2

と定義される.

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学生スタッフ作成

2025年8月5日