抵抗の接続(並列接続)
複数の抵抗からなる回路において,抵抗を並列に繋げたものを
並列接続
といい,
回路全体の抵抗を
合成抵抗
という.
並列接続での合成抵抗の逆数は,各抵抗の逆数の和に等しくなる.
(A) 2つの抵抗を並列で接続した場合
抵抗
R
1
の電流を
I
1
,抵抗
R
2
の電流を
I
2
とする.回路全体の電圧を
V
として,回路全体に流れる電流を
I
とすると,
1
R
=
1
R
1
+
1
R
2
が成り立つ.
【証明】
オームの法則より
V=RI
,
V=
R
1
I
1
,
V=
R
2
I
2
これらをキルヒホッフの第1法則
I=
I
1
+
I
2
に代入して
V
R
=
V
R
1
+
V
R
2
よって
1
R
=
1
R
1
+
1
R
2
(B)
n
個の抵抗を並列に接続した場合
抵抗
R
1
の電流を
I
1
,抵抗
R
2
の電流を
I
2
,
⋯
,抵抗
R
n
の電流を
I
n
とする.
回路全体の電圧を
V
として,回路に流れる電流を
I
とすると,
1
R
=
1
R
1
+
1
R
2
+⋯+
1
R
n
が成り立つ.
【証明】
V=RI
,
V=
R
1
I
,
V=
R
2
I
,
⋯
,
V
n
=
R
n
I
これらをキルヒホッフの第1法則
I=
I
1
+
I
2
+⋯+
I
n
に代入して
V
R
=
V
R
1
+
V
R
2
+⋯+
V
R
n
よって
1
R
=
1
R
1
+
1
R
2
+⋯+
1
R
n
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最終更新日:
2017年3月16日
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