正弦波 (sine wave)
媒質の各部分が単振動し,その振動が少しずつ遅れて隣の媒質に伝わる場合,媒質の振動している点を滑らかにつないだ波形は正弦曲線となる.このような波を正弦波 (sine wave)という.
-
t=0
で等間隔に並んだ質点
P
0
,
P
1
,・・・,
P
8
が
x
軸上にある.原点にある
P
0
が単振動を始めて時間
T/8
ずつ遅れて隣に伝わるとき
(a) |
媒質の各点
P
0
,
P
1
,・・・,
P
8
は同じ単振動をする.
|
(b) |
相隣る各点は,少しずつ時間(位相)が遅れて振動を始める. |
|
-
1周期(
t=T
)後,
P
0
が1往復した時刻での各点の変位(黒丸●)を結んだ波形が時刻
t=T
での正弦曲線で正弦波といい,この波形が
x>0
の方向に進んでゆく.
位置
x
,時刻
t
での媒質の変位を
y(
x,t
)
とすると,図から以下のことが分かる.
★ |
x=0
の点
P
0
の変位:
単振動の式
y=y(
0,t
)=Asin
2π
T
⋅t
|
★ |
P8
の位置を
x=λ
とすると,
波形の式
y=y(
x,0
)=y(
x
)=−Asin
2π
λ
⋅x
|
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学生スタッフ作成
2021年3月15日