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コンピュータ内での四則演算は,全て加算処理で計算される.
補数を使えば減算を加算で行うことができる.
補数とは,
進数の数に加算すると1桁上がる数の最小値,もしくは桁上がりしない最大値となる数のことである.
進数では前者を
の補数,後者を
の補数という.
例えば,2進数8桁10011010についての補数は
1の補数
2の補数
である.
1の補数は,2進法である数
に加算すると桁上がりしない最大値となる数のことである.
+ (
の1の補数 )
← (
の桁数 ) 桁
( の1の補数 )
式より,全て1である と同じ桁数の数から
を引くと(
の1の補数)が求まる.
また実際に上記の計算をすると,( n の1の補数)はの1と0を反転したものであることがわかる.

2の補数は,2進法である数 に加算すると
の桁数
の桁で,最小値となる数のことである.
+ (
の2の補数 )
← (
の桁数 + 1 ) 桁
( の2の補数 )
( の2の補数 )
式より,
の桁数
の桁の最小値
から
を引くと(
の2の補数 )が求まる.
また2の補数は の1と0を反転して1を加算したもの,
つまり
の1である最小桁以下を反転せず,それ以上の桁を反転したものである.

最終更新日: 2023年10月7日