物理量には固有の次元があり,長さ(length)の次元 ,質量(mass)の次元 ,時間(time)の次元 などの組み合わせで表される.
詳細
国際単位系SIにある7つの基本単位に対応する物理量(長さ,質量,時間,電流,熱力学温度,物質量,光度)を基本量といい,国際量体系(ISQ)において定められている.それぞれの基本量は固有の次元をもち,下表に示される記号で表される.物理量の次元とは,その物理量と基本量との関係を,基本量の次元のべき乗の積として表したものである.
力学に現れるすべての物理量の単位は,長さ・質量・時間の単位で表せるので,その物理量の次元は,一般的に
となる.このとき,その物理量の次元は,長さについて 次元,質量について 次元,時間について 次元である,という.
例えば,速度の次元は で,長さについて1次元,時間について−1次元であり,力の次元は で,長さについて1次元,質量について1次元,時間について−2次元である.
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物理量の計算をする際,なんらかの式 が出てきたとすると,その左辺 と右辺 の次元は必ず同じである.したがって,計算式の両辺の次元が同じかどうかを調べると,計算結果の妥当性(正否)を判断することができる.また,当然のことながら,次元が異なる物理量同士を足したり引いたりすることはできない.
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最終更新日:2025年9月18日