| ||
|
剛体にはたらく力のつり合いでは,並進運動しないための条件である「物体にはたらく力の和
」に加えて,回転し始めないための条件である「力のモーメント の和
」が必要である.つまり,剛体のつり合いの条件 は次のようになる.
(1)力の和が
(並進運動し始めない条件)
(2)任意の点のまわりの力のモーメントの和が
(回転運動し始めない条件)
例として,下図において剛体が点Oのまわりで回転しないとする.剛体にはたらく力の大きさを
,
,
とすると,
,
,
となるので,つり合いの条件の(2)は,
と表される.

また,剛体のつり合いの条件が成立しているときは,O点だけでなく,他のどの点のまわりにおいても,この式は成り立つ.
ホーム>>物理>>第1編 力と運動>>第1章 剛体>>剛体のつり合い条件(1次元)
最終更新日: 2025年9月18日