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工学部 情報工学科 Aさん

ポートフォリオに関する質問

1.修学ポートフォリオ(この間の座談会の会話を中心に)

(1)修学ポートフォリオを利用してみて、良かった点を教えてください。

私がポートフォリオを利用してよかった点は、自らの行動を振り返る機会を得たことである。
私は日記を付けていないため、生活を定期的に反省することはなかった。しかし、修学ポートフォリオを利用することにより、1日1日をどのように過ごしたか考える時間を得ることができた。
それにより、その週の良い点と悪い点を明確にでき、今後の生活に活かせた。

(2)修学ポートフォリオの改善点があれば教えてください。

修学ポートフォリオは、入力したくなるような工夫をする必要がある。具体的には、項目を増やすなどである。現段階では、自由に文章を書けるところは一つだけである。そこに今週の良かった点や反省を書くので、情報量がどうしても限定されてしまう。多くの項目を設けることにより、今週の反省がしやすくなるのではないだろうか。

(3)実際に入力した下記修学ポートフォリオのサンプルにおいて、以下の@Aについて具体的に教えてください。

2007年1月第4週
 今週は数理工統合皿線形代数のテストがあった。事前に勉強を進めていたため、期待通りにできたと思う。来週はテストも少ないので、基本情報技術者の勉強を積極的に進めたい。天気が良い日が多いので、体を動かしていきたい。(文字数:104字)

 @どのような考えをもって取り組んだのですか(工夫した点など)

私が修学ポートフォリオを利用するに当たり工夫した点は、3つの項目について書き込むことである。1つ目は、今週の学業における反省である。学習への取り組み方や、レポートやテストの出来などについて書き込んだ。2つ目は、学業における展望である。来週どのように学習を進めていくかを書き込んだ。3つ目は、生活についてである。最近の近況などを書き込むことにより、よりよく生活できることを目指した。

 Aあなたの生活・勉強スタイルに、どのように役立てたのですか

修学ポートフォリオには、反省や展望を書き込むことができるので、内容を今後に生かすようにした。記述した反省や展望をもとに来週の学習計画を立てた。生活面では、状況を把握することに役立てた。

1週間の行動履歴

 

 

2.達成度ポートフォリオ(1年次の冬学期)

(1)達成度ポートフォリオを利用してみて、良かった点を教えてください。

達成度ポートフォリオを利用してよかった点は、1年の総括を行い、来年度からの修学に役立てることができたことである。私は資格取得を目指していたが、1年次には受験をしなかった。
その反省をもとに、2年次では、基本情報技術者資格の取得を目指し取得することができた。これは、達成度ポートフォリオからの反省により、目標を設定できたということだろう。

(2)達成度ポートフォリオの改善点があれば教えてください。

達成度ポートフォリオは、タイムオーバーの時間を長くしたほうが良い。書き込みが数十分を超えると、書き込んだ内容が消えてしまう。そのため、別のものに書き込んでから、それをコピーをするという方法をとらなくてはならない。便利にするために、タイムオーバーまでに十分な時間を設けたほうが良い。

(3)実際に入力した以下の達成度ポートフォリオのサンプルにおいて、@Aについて具体的に教えてください。

私はこの1年間、資格を取得するという主体的行動をとった。理由は、資格取得により実力を証明できるだけでなく、勉強に対するモチベーションを維持することができると考えたからである。しかし、春学期と秋学期では大学の課題に手一杯になってしまい、資格試験の勉強ができなかった。11月中ごろに、このままでは学校の勉強しかできない人間になってしまうと感じて、情報処理技術者試験の1つである基本情報技術者に挑戦することを決めた。11月の段階では、あまり勉強がはかどらなかった。12月に入り、危機感を感じようやく勉強を始めた。1月17日に試験の申し込みをした。私は試験まで残り少ない時間を有効に使って合格したい。今後の方針は、夏にTOEICを受験したいと考えている。私は、英語が苦手なので、この機会に集中して勉強したい。その後も、資格や検定などに挑戦していきたい。そして、進路希望である大学院進学を達成したい。

 @どのような考えをもって取り組んだのですか(工夫した点など)

私は達成度ポートフォリオを、1年を振り返ることができるように書き込んだ。ただ課題をこなすために書くのではなく、1年間どのような考えを持って過ごし、実行したかを書いた。それにより、1年間を反省することができると考えたからである。

 Aあなたの勉強スタイルに、どのように役立てたのですか

私は学業を一度に片付ける癖がある。早い時期ならばよいのだが、直前になるまでやらないことがある。それを改善するために、達成度ポートフォリオに反省を書き込んだ。現在では、以前に比べて課題を直前にこなすことは少なくなった。

3期の達成度自己評価

 

 

進路:就職に関する質問

1.その進路を選択した時期はいつですか

私の考える進路は、大学院進学後に自動車関連企業に就職し車載システムを開発することである。進路を選択した時期は、大学1年次である。

2.その進路を選んだきっかけはどのようなことですか

私は大学入学以前から、自動車関連企業に興味があった。しかし、入学時は具体的な進路を決めていなかった。その後、自らの適正を考えたり、キャリアポートフォリオへ過去を書き込んだりしたことで、何をしたいのかが明確になったからである。

3.自己実現のために、今までとった行動はどのようなことですか

私は自己実現のために、学業に励むことと、企業のインターンシップに参加することを行った。学業に励んだのは、実力を付けなければ、目標を達成できないと考えたからである。大学の講義をがんばるだけでなく、資格取得にも取り組んだ。インターンシップに参加した理由は、仕事に対して持っているイメージと実際のずれを早いうちに理解したかったからである。

4.自己実現のために、現在心掛けている行動はどのようなことですか

自己実現のために心がけていることは、目標を見失わないようにすることである。この時期に見失うと、すぐに目標を忘れ、楽な方向に逃げてしまうからである。それを防ぐために、常に向上心を持ち続けている。例えば、興味のあることは何でも学び自分のものにする努力をしている。

5.将来に向けての構想はどのようなことですか

私は進路を実現するために、大学院への進学を考えている。現在は大学院修士課程を修了しなければ、先行開発や研究に従事することはできない。私は新しいシステムの開発に携わりたい。そのためには、大学院へ進学し実力をつける必要がある。

6.自己実現や将来の夢のために、日々何を考えて学習・生活をしていますか

私は将来のことを考え、大学生活を充実させることを考えている。私が考える充実とは、よく学びよく遊ぶことである。目標を達成したとしても、大学生活に対する後悔を持っていては、迷いが生じるかもしれない。大学生活を充実させることにより、今だけでなく後の後悔をなくせると考えている。

7.自分の選んだ進路に対するとまどいはありませんでしたか

私は目標を定めるまでは、どのような職をやりたいかを迷っていた。しかし、目標が決まってからは、その目標に向かい努力をしてきた。それは、本気で悩んだ末に出した結論だからであろう。

8.迷いが生じた時の対処方法はどのようなものですか

私は進路に対する迷いが生じた時は、もう一度将来について深く考えるようにしている。休養日を設け、遊んだり、考え目標を確認したりすることで迷いを消している。それでも迷いが消えない場合は、学業に励むことで自らの意思を確かめている。

 

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