微分係数

微分係数

関数 f( x ) x=a における微分係数とは,平均変化率の式で h を限りなく0に近づけた時の値で, f ( a )  と表わす.すなわち,

f ( a )= lim h0 f( a+h )f( a ) h

である.また,

f ( a )= lim ba f( b )f( a ) ba  

と表すこともできる.

上の微分係数の定義式を,下図を用いて説明する. h を限りなく0に近づけることは,点Qを点Pに限りなく近づけることと同じである.点Qを点Pに限りなく近づけていくと,直線PQの傾き(平均変化率)はある値に近づく.その値が x=a  における微分係数である.いいかえると,関数 f( x ) x=a  における接線の傾きになる.

 

■具体例

関数 f( x )= x 2  の x=2 における微分係数を求めてみる.

下の表は x の値が2から2+ h に変化したときの平均変化率の値を求めている. h の値が0に近づくにつれてある値(4)に近づいていることがわかる.

次に,微分係数の定義式にしたがって計算してみる.

f ( 2 ) = lim h0 f( 2+h )f( 2 ) h = lim h0 ( 2+h ) 2 2 2 h = lim h0 4+4h+ h 2 4 h = lim h0 4h+ h 2 h = lim h0 ( 4+h ) =4  

x=2 における微分係数は4であることがわかる. 

 

 

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最終更新日: 2023年5月25日