2層パーセプトロンを拡張し,入力を2個(x, y)から3個(x, y, z)に増やしたニューラルネットワークの教材である. 3つの入力の組み合わせ全パターン(2³ = 8通り)に対して目標値 t が設定されており,このネットワークがそれをどこまで正しく分類できるようになるかを確認できる.
| 初期値 (11個) | 隠れ層h1(w211, w212, w213, b21),隠れ層h2(w221, w222, w223, b22),出力層(w311, w312, b31)の出発値であす.入力が3個になった分,h1・h2それぞれの重みも3個ずつになっている. |
|---|---|
| 学習率 η | 1回の更新でどれだけ大きくパラメータを動かすかを決める(既定値5). |
| データ点 (x, y, z, t) | 8パターンの訓練データを編集できる.変更すると学習は自動的にリセットされる. |
| 1ステップ実行 / 自動実行 | 誤差逆伝播法による更新を実行します.自動実行は誤差が十分小さくなるか200回で停止する. |
| 分類結果テーブル | 各パターンの出力値と判定結果を表示する.判定が目標値と一致していれば緑,不一致なら赤,あいまいならオレンジで表示される. |
2層パーセプトロンでは入力が x, y の2個であった,ここでは x, y, z の3個に増えている.増えたのは各隠れ層ユニットに入る重みの本数(w213, w223 が追加)だけで,「重み付き和をとってシグモイド関数に通す」という計算の仕組み自体はまったく同じである. このことから,ニューラルネットワークは入力の次元が増えても(画像のピクセル数のように何百・何千個になっても)同じ考え方で扱えることがわかる.
単層・2層パーセプトロンのページでは,2次元の入力 (x, y) をそのまま散布図に描き,決定境界を直線や曲線として重ねて表示できた. しかしこのツールでは入力が x, y, z の3次元になっているため,境界を2次元のグラフに直接描くことができない. そこで代わりに,8パターンすべての「目標値」と「実際の出力」を一覧表とグラフで並べて比較する方法で,学習の進み具合を確認できるようにしている.
出力 a31 は 0〜1 の連続的な値であるが,最終的に「0か1か」を判断するために,このツールでは次のようなしきい値を使っている.
学習が進んで誤差が小さくなるほど,出力は目標値である0または1に近づき,「?」判定の割合が減っていく.分類結果テーブルのオレンジ色の「?」がどれだけ緑色の確定判定に変わっていくかを,学習の進み具合の目安として見ることができる.
δ21, δ22 の計算式は2層パーセプトロンのときとまったく同じである.違うのは,δ21 から w211, w212, w213 の3つの勾配を計算するときに,x, y, z の3つの入力それぞれを掛け合わせる点だけである.入力の数だけ勾配の計算式が増えるが,計算のパターンそのものは変わらない——これが誤差逆伝播法の汎用性である.
「重みとバイアスの推移」グラフには11本の折れ線が表示される.本数が多く見えにくいときは,上部の凡例で色と名前を確認しながら,特定のパラメータ(例えば出力層の3つ:w311, w312, b31)の動きに注目して見てみると,隠れ層と出力層で収束の速さが違う様子なども観察できる.
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最終更新日:2026年9月15日