標本の平均と分散の期待値
前提:データ数が個の母集合の中から、個の標本を取り出す(取り出した標本は,すぐに母集合に戻し,次の標本を取り出す復元抽出)試行を考える。ただし,母平均を
,
母分散を
とする.
標本の平均と分散の期待値は
標本の平均の期待値:
標本の分散の期待値:
となる.
■導出
データ数が個の母集合の中から、個の標本を取り出す(取り出した標本は,すぐに母集合に戻し,次の標本を取り出す復元抽出)試行を考える.
1回目の試行で取り出したデータを
,
,
,
2回目の試行で取り出したデータを
,
,
,
回目の試行で取り出したデータを
,
,
,
と表記する.
各試行(回目)の試行で得られた
,
,
,
が生じる各確率は一定の確率で表されるので確率変数になる.それらの確率変数を
,
,
,
とすると
になり,,
,
,
は互いに独立である.
母平均を
,母分散を
とすると,前提条件より
・・・・・・(1)
・・・・・・(2)
となる.
また,各試行(回目の試行としている)の標本の平均を
,標本の分散を
とすると
となる.この標本の平均
,標本の分散
も確率変数となり,それぞれ,
と
で表すことにすると
となる.
確率変数
,
の期待値を,(1),(2)の関係を用いて,母平均
,
母分散
を用いて表すことを試みる.
(∵
,
,
の計算則)
標本の平均の期待値は母平均と一致する.
(∵
,
,
の計算則)
標本の分散の期待値は母分散
の
倍になる.
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最終更新日:
2024年4月9日