を であるための十分条件
を であるための必要条件
という.
が意味することと, が意味することは同じになり, と は同値であるといい
と表す.
(1) 命題「 」が真より, は であるための必要条件になる.
(2) 命題「 」が真より, は であるための十分条件になる.
(1),(2)より, は であるための必要条件であり,かつ,十分条件であるので
は であるための必要十分条件
という.同様に考えると
は であるための必要十分条件
ともいえる.
例えば,「ある数が で割り切れる」ための必要十分条件は「ある数が の倍数である」ことである.
が であるための必要十分条件であることを示すには,「 」と「 」が共に真であることを証明すればよい.
命題「 」が真であるとき,その逆の命題「 」が真であるとは限らない.
例えば,「 の倍数ならば偶数である」という命題は正しく真であるが,その逆の命題である「偶数ならば の倍数である」は偶数である は の倍数ではなく,正しくないので偽である.
最終更新日 2025年11月28日