「 の倍数ならば偶数である」というような,その内容が正しいか,正しくないか判断できる文章あるいは数式を命題という.
「 の倍数」という条件を で表し,「偶数」という条件を で表すと,「 の倍数ならば偶数である」という命題は「 ならば である」というように,一般化した表現になる.これを記号を使って表すと
となる.
を仮定, を結論という.
命題「 」が正しいとき,命題は真であるといい,命題「 」が正しくないとき,命題は偽であるという.
命題が取り扱う要素の全体集合を , 条件 を満たす要素すべてを含む集合を ,条件 を満たす要素すべてを含む集合を とする. , は の部分集合になる.

が成り立つ(部分集合を参照).逆に, が成り立てば,命題 「 」
は真である.
が成り立たたない.すなわち,の要素のなかで,に属さないものが一つでもあれば,命題 「 」は偽になる.
最終更新日 2025年12月26日