実数
,
に対して不等式が成り立つ
・・・・・・(1)
が成り立つ.
■証明
(1)の不等式を2つに分ける.
●
の証明
・・・・・・(2)
・・・・・・(3)
(1)+(3)より
●
の証明
・・・・・・(4)
・・・・・・(5)
(4)+(5)より
・・・・・・(6)
ここで,
・・・・・・(7)
とおくと
・・・・・・(8)
(7),(8)を(6)に代入すると
・・・・・・(8)
となる.
を
に書き換えると
が得られる.
■1次元ベクトルを使って,解説する.
とすると,
は
あるいは
である.また,
とすると,
は
あるいは
である.ただし,
とする.これらを,以下の2つの1次元ベクトルで表現することにする.
:
,
:
,
:
,
:
の計算の組み合わせは,以下の4通りになる.
-
,
の場合

-
,
の場合

-
,
の場合

-
,
の場合

の取りうる値を,小さい順に並べると,
,
,
,
となる.
より,
の最大値は,
となり
・・・・・・(9)
が成り立つ.(9)は,
,
の対称性を考えると,
の場合も成り立つ.
より,
の最小値は,
となり
が成り立つ.
より
である.よって
・・・・・・(10)
の場合は,
より
・・・・・・(11)
となる.
(10),(11)より,任意の
,
に対して
が成り立つ.
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最終更新日:
2025年4月26日