概念問題 解答

微積分学 微分方程式

問題9の解答

dy dt =ky  ( k>0 )  ・・・・・・(1)

より, y>0 のとき, y の増加とともにグラフの接線の傾きが増加し,増加の割合が k の値で変化する.

y<0 のとき, y の増加とともにグラフの接線の傾きが減少(傾きの絶対値は増加)し,減少の割合が k の値で変化する.

上記内容に合う選択肢を選べばよい.

以上より,答えは5となる.

実際に(1)の微分方程式を解いてみる.(1)は変数分離形の微分方程式である.(1)より

y0 のとき

1 y dy=kdt

1 y dy = kdt

log y =kt+C

C は任意定数)

y = e kt+C

y = e C e kt

y=± e C e kt

± e C =A0 とおくと

y=A e kt  ・・・・・・(2)

y=0 のとき

y=0  ・・・・・・(3)

が(1)の解になっている.これは,(2)において A=0 に相当する.

●(2)と(3)を合わせると

y=A e kt  ( A は任意定数) ・・・・・・(4)

となる.

(4)の関数のグラフを選択するよよい.このとき, k>0 A が任意定数であることに注意すること.