複素数の説明
実数の範囲で2次方程式の解を考えていた場合,判別式
D<0 の場合解なしとなって解を表現することができなかった。 D<0 では解の公式の中の√の
−3 , −5 などの場合である。実数の世界では√の中は0以上の実数であることが必要であったからである。しかし, −3 , −5 などを表現することができれば数学の世界が広がる。そこで,新しい数学記号 ⅈ が考え出された。 ⅈ は2乗すると-1になる記号である。すなわち, ⅈ 2 =−1 になる。この記号を使うと −3 , −5 は, 3 ⅈ, 5 ⅈ と表すことがでる。一般に, −a ( a>0 ) を a ⅈ と表わす。
ⅈ を用いた数 a+b ⅈ ( a , b は実数)を複素数と呼ぶ。 b=0 の場合は複素数 a+b ⅈ は実数 a となる。 よって複素数は実数を含む。
実数は直線上の点として表してきたが,複素数は複素平面上の点として表現する。
a+b ⅈ
( b≠0
) を虚数,
b ⅈ
( b≠0
) を純虚数という。
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