角運動量 : 回転運動の法則 (Newton's second law for rotation)

点 O のまわりの角運動量 L の時間変化率は点 O のまわりの力のモーメント N に等しい.

dL dt =N     (回転運動の法則 : Newton's second law for rotation


質量 m の質点が速度 v で運動しているときの,質点のもつ点 O のまわりの角運動量は

L =r × p     - - - (1)

r :点 O を始点とした質点の位置ベクトル
p = mv :質点の運動量

であるので,角運動量の時間変化率(単位時間当たりの角運動量の変化量)は

dL dt = dr dt × p + r × dp dt     - - - (2)

である.上式の右辺第一項目は, dr dt =v p = mv より

dr dt × p =v×mv =m ( v×v ) =0

となる(同じベクトル同士の外積は 0 ).式(2)の右辺第二項目は,運動方程式 dp dt =F (質点に作用する力)より

r × dp dt = r×F

であり,点 O のまわりの力のモーメント N =r×F となっていることが分かる.したがって,式(2)は

dL dt =N     - - - (3)

と表され,これを 回転運動の法則 (Newton's second law for rotation) という.

点 O のまわりの角運動量の時間変化率は点 O のまわりの力のモーメントに等しい.


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