ヘヴィサイドの階段関数 (Heaviside step function)

実数 x に対して,負の値 x<0 では 0 となり,正の値 x>0 では 1 となる関数を,ヘヴィサイドの階段関数 (Heaviside step function) ,または単位階段関数 (unit step function) といい,以下ように表される.

H(x)= 0 (x<0) 1 (x>0)      --- (1)

H(x) の他にも, θ(x) Y(x) で表されることもある.


ヘヴィサイドの階段関数 H12 (x) のグラフ

x=0 での関数値を c として,階段関数を以下のように不連続関数として定義することがある.

Hc (x)= 0 (x<0) c (x=0) 1 (x>0)      --- (2)

c の値としては, c=0, 12,1 がよく用いられる.

ヘヴィサイドの階段関数は,制御理論や信号処理においてよく用いられ,指定された時刻にスイッチが入り,その後はスイッチが入ったままの信号を表す.元々は,電気信号をモデル化するためにオリバー・ヘヴィサイド [Oliver Heaviside](イギリスの電気技師・物理学者,1850-1925)により導入された.


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