帯電 (electrification)

図のようにプラスチック(ポリエチレン)製の物差しを布で擦ると,物差しに紙片などの小物体がひきつけられる.この現象は,摩擦によってプラスチックに電気 (electricity) が発生したこと(摩擦電気)により起こる.

一般に,物体が電気を帯びることを帯電 (electrification) といい,帯電した物体(帯電体)にとどまっている電気を静電気 (static electricity) という.摩擦電気による帯電を特に摩擦帯電 (triboelectrification) という.

電気は正(プラス)と負(マイナス)の2種類あり,2つの異なる物体を擦り合わせると,一方は正に,他方は負に帯電する.正の電気を帯びた帯電体同士,負の電気を帯びた帯電体同士は反発しあい,正の電気を帯びた帯電体と負の電気を帯びた帯電体は引き合う.このような力を静電気力 (electrostatic force) という.

物質によって正(プラス)に帯電しやすいもの,負(マイナス)に帯電しやすいものがあり,様々な物質について正または負に帯電しやすい順に並べたものを帯電列(摩擦帯電列)という.


摩擦による静電気現象は古代ギリシアのタレス (Thales, BC.624?-546) の時代から知られていた.1600年頃,ウィリアム・ギルバート (William Gilbert, 1544-1603) はガラスや宝石など多くの物質を摩擦すると軽い物体を引き付けることを体系的に調べ,磁気とは異なる現象であることを示した.ただし,現在の意味での電荷や帯電の概念はまだなく,摩擦によって生じる何らかの作用によって物体が他の物体を引き付けると考えられていた.

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最終更新日:2026年10月27日