物体の位置を表す場合,その物体が存在する空間において,なんらかの座標系を考えて,その座標値を用いる必要がある.2次元および3次元空間の場合,一般的には,座標軸が互いに直交した直交座標系がよく用いられる.位置の単位は,その座標値の単位を用いて表す.
1次元空間(直線上)において,物体が 軸上の点Pに存在する場合(図を参照),その物体の位置は原点Oから測った 座標の値によって のように表す.
原点Oを始点とし物体の位置Pを終点とするベクトルを位置ベクトルといい,1次元の場合 と表す.そのベクトルの大きさは
で与えられ,原点からの距離を表す.
2次元空間において図のような直交座標系を考えた場合,点Pに存在する物体の位置は, 座標の値と 座標の値を用いて のように表される.
位置ベクトルは平面ベクトルであり, と表され,そのベクトルの大きさは
で与えられる.
3次元空間において図のような直交座標系を考えた場合,点Pに存在する物体の位置は, 座標, 座標, 座標の値を用いて のように表される.
位置ベクトルは空間ベクトルであり, と表され,そのベクトルの大きさは
で与えられる.
座標系には,直交座標系以外にも,極座標系,斜交座標系,球面座標系などがあり,用途に応じて使い分けられている.
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最終更新日:
2024年11月27日