フェルマーの原理(屈折)
『 光は,最小時間で到達できる経路(=光学的距離が最短になる経路)を自ら選んで進む 』
光学的距離とは光が実際に進む幾何学的距離
L
に屈折率
n
を乗じたもの(
=nL
)である.
図のように,媒質
1
,
2
の中の
2
点間
AB
を光が進むとき,屈折の法則を満たす経路を
APB
,満たさない経路を
AQB
とする.
AP//A′Q
,
PD⊥A′Q
,
QC⊥PB
となるような
A′
,
C
,
D
をとると,
PD
は入射波面,
CQ
は屈折波面なので,光が
DQ
を進む時間と
PC
を進む時間は等しい.図より
AP<AE
,
DQ<EQ
,
CB<QB
なので,光が経路
APB
を進む時間は,
AQB
を進む時間より短く最短時間の経路であり,屈折の法則に対してフェルマーの原理が成立する.
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学生スタッフ作成
2021年12月6日