この実験では,成形真空デシケーター(アズワン,RVD-250)を真空容器として用い,市販のゼンマイ式メトロノームをその中に入れてゆっくり排気する.まず,メトロノームを動作させた状態で真空容器内にセットし,音の聞こえ具合を確認する.圧力を下げていくと,
10
4
Pa くらいから鐘の音が聞こえなくなっていく.これは空間中で音波を伝播する気体分子の数が少なくなったためであり,圧力を元に戻していくと再び音が聞こえる.
ちなみに,容器や机などの固体中を伝わる振動をカットするために,防振ゴムを敷いた上にメトロノームを置いている.さらに真空容器内をヘリウムガスで置換することによって音の周波数が変化する様子も観察した.
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