実数の範囲で2次方程式の解を考えていた場合,判別式
の場合解なしとなって解を表現することができなかった。
では解の公式の中の√の
,
などの場合である。実数の世界では√の中は0以上の実数であることが必要であったからである。しかし,
,
などを表現することができれば数学の世界が広がる。そこで,新しい数学記号
が考え出された。
は2乗すると-1になる記号である。すなわち,
になる。この記号を使うと
,
は,
,
と表すことがでる。一般に,
を
と表わす。


を用いた数
(
,
は実数)を複素数と呼ぶ。
の場合は複素数
は実数
となる。 よって複素数は実数を含む。
実数は直線上の点として表してきたが,複素数は複素平面上の点として表現する。