関数 f( x ) について,極限
lim h→ 0 f( a+h )−f( a ) h
が存在すれば, f( x ) は x=a で微分可能であるという. 区間Iの各点で微分可能ならば, f( x ) は区間Iで微分可能であるという.この極限値のことを,関数 f( x ) の x=a における微分係数といい f ′ ( a ) で表す.
y=| x | は x=0 で微分可能ではない.なぜなら,
x をプラス側からゼロに近づけた場合,
lim h→+0 | 0+h |−| 0 | h = lim h→+0 ( 0+h )−0 h =1
x をマイナス側からゼロに近づけた場合,
lim h→−0 | 0+h |−| 0 | h = lim h→+0 −( 0+h )−0 h =−1
となり, x=0 において lim h→0 f( 0+h )−f( 0 ) h の値が1つに定まらないからである.
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最終更新日: 2023年5月25日