全微分可能
領域
で定義された関数(2変数関数)
に対して,
・・・・・・(1)
と表わすとき,
において
が成り立つような定数
,
が存在するならば,
は点
において全微分可能であるという.
また,関数
が領域
の各点で全微分可能であるとき,
は
で全微分可能であるという.
(1)において
とおくと
となる.
のとき,
なので
・・・・・・(2)
となる.
のとき,
なので
・・・・・・(3)
となる.
全微分可能であると
のとき,
である.
したがって,(2),(3)より
となる.すなわち,定数
は
における
についての
偏微分係数
となる.
同様にして,
とおき
とすることにより
となる.すなわち,定数
は
における
についての 偏微分係数
となる.
【参考文献】
日本数学会編集 「岩波 数学辞典 第4版」,岩波書店
水野克彦 「基礎課程 解析学」,学術図書出版
茂木勇,横手一郎 共著 「基礎微分積分」,裳華房
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学生スタッフ作成
最終更新日:
2023年1月21日