逆行列の性質

逆行列の性質

ここでは,逆行列の性質について示す.

■証明

・ ( A −1 ) −1 =A の証明

A の逆行列が A −1 であることより

A −1 A=A A −1 =E

が成り立つ.

正則行列の定義より, A −1 は正則行列で, A −1 の逆行列は A である.

式で表すと

( A −1 ) −1 =A

である.

・ ( AB ) −1 = B −1 A −1 の証明

A , B が正則行列であるので逆行列が存在し, A の逆行列を A −1 , B の逆行列を B −1 とする.

行列の計算より

( AB )( B −1 A −1 ) =A( B B −1 ) A −1 = AE A −1 =A A −1 =E

( B −1 A −1 )( AB ) =B( A A −1 ) B −1 =BE B −1 =B B −1 =E

よって

( AB )( B −1 A −1 ) =( B −1 A −1 )( AB ) =E

が成り立つ.

したがって,正則行列の定義より AB は正則行列で

AB の逆行列 ( AB ) −1 は B −1 A −1 となる.

 

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最終更新日: 2026年9月18日