関数 のグラフを原点を中心として 軸方向に 倍 , 軸方向に 倍(拡大移動) したグラフを表す関数は
・・・・・・(1)
となる.
ポイント:原点を中心として 軸方向に 倍 , 軸方向に 倍 した関数とは元の関数の を に, を に書き換えたものになる.
グラフの拡大の考え方を具体的に説明する.
まず
・・・・・・(2)
の直線のグラフについて考える.
のグラフを,原点を中心として 軸方向に3倍したグラフを表す関数を求める.
原点を中心として 軸方向に3倍とは, 座標の値を3倍にすることである. 上の点がこの拡大変換により移動した先を点とし,点,の座標をそれぞれ , とする.点の 座標の値は点の 座標の値 を3倍したものとなり,点の 座標の値は点の 座標の値 のままである.すなわち
・・・・・・(3)
の関係がある.これは点を点の座標の値を用いて表しているが,逆に点の座標を,点の座標の値 , を使って表すと
・・・・・・(4)
となる.点は 上の点であるので
・・・・・・(5)
の関係がある.(5)の とに(4)の , の関係を代入すると
・・・・・・(6)
となる.(6)は と の関係を表している.すなわち,この(6)が(2)の のグラフを原点中心として 軸方向に3倍したグラフを表す関数である.
ポイント:原点を中心に 軸方向に3倍した関数とは元の関数の を に書き換えたものになる.
のグラフを,原点を中心として 軸方向に3倍したグラフを表す関数を求める.
原点を中心として 軸方向に3倍とは, 座標の値を3倍にすることである. 上の点がこの拡大変換により移動した先を点とし,点,の座標をそれぞれ , とする.点の 座標の値は点の 座標の値 のままであり,点の 座標の値は点の 座標の値 を3倍したものである.すなわち
・・・・・・(7)
の関係がある.これは点を点の座標の値を用いて表しているが,逆に点の座標を,点の座標の値 , を使って表すと
・・・・・・(8)
となる.点は 上の点であるので
・・・・・・(5)
の関係がある.(5)の とに(4)の , の関係を代入すると
・・・・・・(9)
となる.(9)は との関係を表している.すなわち,この(9)が(2)の のグラフを原点を中心として 軸方向に3倍したグラフを表す関数である.
ポイント:原点を中心に 軸方向に3倍した関数とは元の関数の を に書き換えたものになる.
以上の基本的な考え方を基にして
のグラフを原点を中心として 軸方向に倍 ,軸方向に倍 したグラフを表す関数を求める.
上の点 Pがこの拡大変換により移動した先を点とし,点,の座標をそれぞれ , とする.点の 座標の値は点の 座標の値を 倍したものとなり,点の 座標の値は点の 座標の値 を 倍したものである.すなわち
・・・・・・(10)
の関係がある.これは点を点の座標の値を用いて表しているが,逆に点の座標を,点の座標の値 , を使って表すと
・・・・・・(11)
となる.点は 上の点であるので
・・・・・・(12)
の関係がある.(12)の , に(11)の , の関係を代入すると
・・・・・・(1)
となる.(1)は と の関係を表している.すなわち,この(1)が のグラフを原点を中心として 軸方向に 倍 , 軸方向に 倍 したグラフを表す関数である.
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最終更新日 2024年5月17日