梁の曲率と曲げモーメントの関係
ヤング率が
E
,断面2次モーメントが
I
である梁において,梁の曲率
d
2
Y
d
x
2
と曲げモーメント
M
との間には
M=EI
d
2
Y
d
x
2
で表される関係が成り立つ.
■導出
梁がたわみ,梁の中心線が
Y= Y
(
x
)
という関数で表されるとき
Y(
x
)
と曲率半径
R
との間には ⇒ここを参照
梁が下に凸に変形した場合
1
R
=
d
2
Y
d
x
2
・・・・・・(1)
上に凸に変形した場合
1
R
=−
d
2
Y
d
x
2
・・・・・・(2)
で表される.
ヤング率が
E
,断面2次モーメントが
I
である梁において,梁の曲率半径が
R
のとき曲げモーメントは
M=
EI
R
・・・・・・(3) ⇒ここを参照
(1),(2)を(3)にそのまま代入すると
梁が下に凸にたわむ
(
d
2
Y
d
x
2
>0
)
場合
M=EI
d
2
Y
d
x
2
>0
・・・・・・(4)
梁が上に凸にたわむ
(
d
2
Y
d
x
2
<0
)
場合
M=−EI
d
2
Y
d
x
2
>0
・・・・・・(5)
となる.曲げモーメント
M
は下に凸にたわんでいる場合は
M>0
,上に凸にたわんでいる場合は
M<0
と定義されているので,(5)ではたわみ曲線の微分方程式の符号が逆になる.
M
の符号をあわせるために,(5)の右辺に-1を掛けること,(4)と一致する.よって,梁が上に凸にたわむ場合も下に凸にたわむ場合も
M=EI
d
2
Y
d
x
2
となる.
ホーム>>機械工学>>材料力学>>梁の曲率と曲げモーメントの関係
最終更新日2017年5月30日