1つの点電荷と任意の閉曲面の場合のガウスの法則

[1つの点電荷 Q と任意の閉曲面 S の場合]

点電荷が S の外側にあるときは,電場ベクトルは S と偶数回交わる.Aの議論を用いると,点電荷から見た同一立体角 dΩ 内の S の微小面積からの寄与をすべて加えるとゼロになることが分かる.したがって,Aの場合と同様に,

S E dS=0

となる.




一方,点電荷が S の内側にあるときは,電場ベクトルは S と奇数回交わる.ここでもAの議論を用いると, 電場ベクトルが S の外側から内側へ入るときと,内側から外側へ出ていくときの2回分の交差を考えた場合,同一立体角 dΩ 内のそれらの面積分への寄与はゼロになる.したがって,奇数回の交差のうち打ち消されることなく残るのは, S の内側から外側へ電場ベクトルが通る1回分の寄与のみとなる.このことと@の議論から,

S EdS= Q ε 0

となることが分かる.


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学生スタッフ作成

2024年3月11日