任意の空間ベクトル A は,ある単位ベクトル n を用いて,
A = n ( A ⋅ n ) + n × ( A × n )
のように2つのベクトルに分解できる.右辺第1項目は n に平行なベクトルで,右辺第2項目は n に垂直なベクトルである.
[証明]
A × ( B × C ) = ( A ⋅ C ) B − ( A ⋅ B ) C (※) より
n× ( A× n ) = ( n ⋅ n ) A − ( n ⋅ A ) n = A − n ( n ⋅ A )
なので,与式は成り立つ.ここで, n ⋅ n = n2 =1 を用いた.
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