運動エネルギー
運動している物体がもつエネルギーを運動エネルギー(Kinetic energy)という.運動エネルギーの大きさは,物体の質量が大きいほど,また,速さが大きいほど大きくなる.質量
m
〔kg〕
の物体が,速さ
v
〔m/s〕
で運動しているとき,物体の運動エネルギー
K
〔J〕
は,次式で表される.
K=
1
2
m
v
2
○
K=
1
2
m
v
2
の導出
はじめ静止している質量
m〔kg〕
の物体(初速
v0=0
)に一定の力(大きさ
F〔N〕
)
を加えて
x
軸上を初期位置
x0=0
から
x〔m〕
まで移動させたとき,物体の速さが
v〔m/s〕
になったとする(下図).このとき,物体の加速度は
a=F/m
〔
m/s2
〕
であるので,等加速度直線運動(Linear motion of uniform acceleration)で成り立つ式
より,
v
2
−
0
2
=2
F
m
(x-0)
⇒
Fx=
1
2
m
v
2
となる.よって,力
F
がした(
F
を及ぼした主体がした)仕事に等しいエネルギーを物体がもち,これが運動エネルギーである.
より一般に,速さ
vi
〔m/s〕
で運動している質量
m
〔kg〕
の物体に仕事
W
〔J〕
をして,物体の速さが
vf
〔m/s〕
になったとき,その仕事がすべて運動エネルギーに変換されたとすると,仕事と運動エネルギーには以下の関係が成り立つ.
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学生スタッフ作成
2018年1月19日
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