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境界での波の透過と反射

媒質1中の波が媒質2との境界面に入射するとき,境界面が自由端固定端の場合では入射波はすべて反射されるが,一般に,媒質が急に変わる境界面では,入射波の一部分が反射波となり,残りが透過波 (transmitted wave)となって媒質2の中へ入ってゆく(透過波の位相は常に入射波と同じで,振動数も変化しない).

入射波が媒質1から媒質2に進むとき
  • 反射波の位相が π だけ変化するなら,「媒質2は媒質1よりも密である」という(疎 密).
  • 反射波の位相が変化しないなら,「媒質2は媒質1よりも疎である」という(密 疎).

例1) 線密度が異なるひもの連結では,線密度の大きい方が「密」である.

例2) 音波の場合,音速を v ,媒質の密度を ρ とすると ρv の大きい媒質が「密」である.

例3) 光波の場合,屈折率の大きい媒質が「密」である(空気より水,水よりガラスの方が密である).


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学生スタッフ作成

2021年11月25日

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