陰関数の極値
■問題
次の関係で定義される陰関数
の極値を調べよ.
■答
のとき,極小値
をとり,
のとき,極大値
をとる.
■ヒント
関数の極値の定理2を用いて極大・極小を判断する.
■解説
・・・・・・(1)
とおく.
(1)を偏導関数の定義より,
を定数とみなして
で微分する.
よって,となるのは
より,
となる.このとき
を与式に代入して
より
を代入すると
となり,
と同じ式となるので,同様に
となる.
故に極値をとる候補は,
の関係から,
を代入したときに得られる
の2点となる.
次に,上記2点(
,言い換えると,
)における
を求める.この場合
・・・・・・(2)
の関係がある.(関数の極値の定理2を参照)
・・・・・・(3)
・・・・・・(4)
(3),(4)を(2)に代入する.
のとき
は,
よって
のとき
は
よって
以上から,
のとき,極小値
をとり,
のとき,極大値
をとる.
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学生スタッフ作成
最終更新日:
2023年9月17日