陰関数の極値
■問題
次の関係で定義される陰関数
の極値を調べよ.
■答
のとき,極小値
をとり,
のとき,極大値
をとる.
は特異点である.
■ヒント
関数の極値の定理2を用いて極大・極小を判断する.
■解説
・・・・・・(1)
とおく.
(1)を偏導関数の定義より,
を定数とみなして
で微分する.
よって,となるのは
・・・・・・(2)
この関係を与式に代入して
(3)より
(6)より
(7)より
となり,これを満たす
はない.
次に,(4)より
(8)より
となり,これを満たす
はない.
最後に(5)から
(9)から
以上から,を満たす
は
となる.
故に極値をとる候補は,(2)
の関係から
のとき
のとき
のとき
となり,
の3点となる.
次に,上記3点(
,言い換えると,
)における
を求める.この場合
・・・・・・(10)
の関係がある.(関数の極値の定理2を参照)
・・・・・・(11)
・・・・・・(12)
(11),(12)に(10)を代入して
のとき
は
よって
のとき
は,
よって
のとき
は
よって
以上から,
のとき,極小値
をとり,
のとき,極大値
をとる.
は特異点である.
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最終更新日:
2023年9月18日