ベクトルの計算問題

ベクトルの計算問題

■問題

座標平面において,点 Q と点 R があり, OQ = q = 1 , 4 OR = r = 3 , 1 とする.以下に示す条件を満たす点 P p の範囲を求めよ.ただし, p = OP とする.

p = s q + 2 t r s + t 1 2 s 0 t 0

■答

P p は,原点 O ,点 1 2 , 2 ,点 3 , 1 の3点を頂点とする 三角形上にある.

■ヒント

点が三角形上にあるための条件を参考する.

■解説

p = s q + 2 t r ・・・・・・(1)

s + t 1 2 ・・・・・・(2)

とおく

(2)を以下のような式に書き換える.

s + t = k ・・・・・・(3)

0 k 1 2 ・・・・・・(4)

(3)より

s = k t ・・・・・・(5)

(5)を(1)に代入すると

p = k t q + 2 t r ・・・・・・(6)

となる.(6)を以下のように式変形する.

p = k q t q + 2 t r

p = k q + t 2 r q ・・・・・・(7)

(7)は点 A k q を通り,方向ベクトルが 2 r q を通る直線のベクトル方程式である.

(7)と t の範囲から点 P p が存在する直線の範囲を求める.

(3)と s 0 t 0 より

0 t k ・・・・・・(8)

となる.

t = 0 のとき

p = k q ・・・・・・(9)

t = k のとき

p = k q + k 2 r q = k 2 r ・・・・・・(10)

(7),(8),(9)より

P p は,点 A k q と点 B k 2 r を結ぶ線分上にある. ・・・・・・(11)

(4)より

A k q は原点 O から点 Q 1 2 q の間に, B k 2 r は原点 O から点 R r にある.ただし,点 Q の座標は 1 2 , 2 ,点 R の座標は 3 , 1 である. ・・・・・・(12)

(11),(12)より

P p は,原点 O ,点 1 2 , 2 ,点 3 , 1 の3点を頂点とする 三角形上にある. ・・・・・・(13)

●参考

条件

p = s q + 2 t r s + t 1 2 s 0 t 0 ・・・・・・(14)

において, s = 1 2 s t = 1 2 t とおくと,(14)は以下のようになる,

p = s 1 2 q + t r s + t 1 s 0 t 0 ・・・・・・(15)

点が三角形上にあるための条件 と(15)より(13)が得られる.

 

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最終更新日: 2025年11月14日