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実数の範囲で2次方程式の解を考えていた場合,判別式
の場合解なしとなって解を表現することができなかった.
では解の公式の中の√の
,
などの場合である.実数の世界では
の中は
以上の実数であることが必要であったからである.しかし,
,
などを表現することができれば数学の世界が広がる.そこで,新しい数学記号
が考え出された.この
のことを虚数単位という.
は2乗すると
になる記号である.すなわち,
になる.この記号を使うと
,
は,
,
と表すことがでる.一般に,
を
と表わす.
を用いた数
(
,
は実数)を複素数という.
の場合は複素数
は実数
となる. よって複素数は実数を含む.
実数は直線上の点として表してきたが,複素数は複素平面上の点として表現する.
最終更新日: 2025年11月19日