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1次変換(線形変換)に平行移動を組み合わせた変換を アフィン変換 という.
変換前のベクトルを
,変換後のベクトルを
とすると,アフィン変換は
······
と表すことができ,右辺第1項目
が1次変換に,第2項目
が平行移動に対応する.ここで,正方行列
は1次変換の表現行列であり,ベクトル
は平行移動する方向と距離を表す.式(1)は,ベクトル
を1次変換した後に
だけ平行移動させることを表す.
変換するベクトル
に,常に
である仮想的な座標を1つ付け加えることで,アフィン変換を1つの行列の積で統一的に表現できる.具体的には,式(1)に恒等式
を付け加え
TeXに変換設定していない数学記号や,特殊文字が含まれています。今後直していきます。
······
と書いて,まとめて行列表示すると
······
と表せる.この仮想的な座標を1つ付け加えた座標
のことを 同次座標 という.同次座標を導入することで1次変換と平行移動が1つの行列
の積として表現できるため,計算が簡潔になる.例えば,アフィン変換を
繰り返し
回行う場合,それらの表現行列を
,
,
,
とすると,1次変換の場合と同様の表記
······
で変換後のベクトル
が求まる.
点
を
に移すアフィン変換は
······
······
と表される.同次座標を用いると
······
と表される.
点
を点
に移すアフィン変換は
······
······
と表される.同次座標を用いると
······
と表される.
幾何学的には,1次変換は原点を固定したまま図形を変形させる変換で,
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最終更新日:2025年10月21日