実数の範囲で2次方程式の解を考えていた場合,判別式の場合解なしとなって解を表現することができなかった. では解の公式の中の√の ,などの場合である.実数の世界では√の中は0以上の実数であることが必要であったからである.しかし,,などを表現することができれば数学の世界が広がる.そこで,新しい数学記号 が考え出された. は2乗すると-1になる記号である.すなわち,になる.この記号を使うと,は,, と表すことがでる.一般に, を と表わす.
を用いた数 (,は実数)を複素数と呼ぶ. の場合は複素数 は実数 となる. よって複素数は実数を含む.
実数は直線上の点として表してきたが,複素数は複素平面上の点として表現する.
最終更新日: 2022年5月24日