標本平均の期待値

前提母集団の中から, n 個の標本を取り出す(取り出した標本は,すぐに母集団に戻し,次の標本を取り出す復元抽出)試行を考える.ただし,母平均 μ とする.

標本平均期待値 μ となる.

■導出

母集団の中から, n 個の標本を取り出す(取り出した標本は,すぐに母集団に戻し,次の標本を取り出す復元抽出)試行を考える.

1回目の試行で取り出したデータを

x 11 x 12 x 1 n

2回目の試行で取り出したデータを

x 21 x 22 x 2 n

i 回目の試行で取り出したデータを

x i 1 x i 2 x i n

と表記する.

各試行で得られた x i 1 x i 2 x i n が生じる各確率は一定の確率で表されるので確率変数になる.それらの確率変数を X 1 X 2 X n とする.また,各試行の標本の平均を μ i とする.標本平均 μ i も確率変数となり,それを, M で表すことにする.以上の内容を表でまとめると以下のようになる.

試行 X 1 X 2 ・・・ X n M
1回目 x 11 x 12 ・・・ x 1 n μ 1
2回目 x 21 x 22 ・・・ x 1 n μ 2
i 回目 x i 1 x i 2 ・・・ x i n μ i
期待値 E X 1 E X 2 ・・・ E X n E M

μ i = 1 n j = 1 n x i j   ・・・・・・(1)

(1)を確率変数で表わすと

M = 1 n j = 1 n X j   ・・・・・・(2)

となる.

母平均を μ とすると,前提条件より

E X j = μ ・・・・・・(3)

である.

また

X 1 X 2 X n は互いに独立

である.

確率変数 M の期待値を,(3)の関係を用いて,母平均 μ を用いて表すことを試みる.

E M = E 1 n j = 1 n X j

= 1 n E j = 1 n X j   (ここを参照)

= 1 n j = 1 n E X j   (ここを参照)

(3)より

= 1 n j = 1 n μ

= 1 n n μ

= μ

標本の平均の期待値は母平均と一致する.

 

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最終更新日: 2026年5月6日