単回帰分析学習アプリ

回帰モデルからデータを生成し、最小二乗法による単回帰分析を可視化するツール

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1. アプリの概要

このアプリは、既知の回帰モデルからランダムにデータを生成し、そのデータに対して 単回帰分析(最小二乗法)を行って結果を可視化する教育・実験用ツールです。 「データを再生成」を繰り返すことで、推定値(傾き・切片)が試行ごとにどのようにばらつくか、 そのばらつきが理論分布とどう一致するかを、表とグラフで直感的に確認できます。

真の回帰モデル

yi = 0.5 xi + 2 + μi (xi = 1, 2, 3, 4, 5 / μi 〜 N(0, 0.4))

説明変数 x は 1〜5 の5点で固定です。真の傾きは 0.5、真の切片は 2誤差項 μi は平均 0・分散 0.4(標準偏差 √0.4)の正規分布に従う乱数として Box-Muller 法で生成されます。

2. 主な機能

回帰グラフ

データ点(青)と回帰直線(赤)を JSXGraph で描画。回帰直線の式もグラフ内に表示します。

生データ表

各点の xi・μi・yi・予測値 ŷi・残差 ei を一覧表示。

係数の履歴表

再生成のたびに、傾き b・切片 a・残差平方和・標準誤差・t 値を追加し、平均や分散も集計。

tb・ta の度数分布

tb と ta の相対度数ヒストグラムを横並びで表示。それぞれに自由度3の t 分布の密度関数を重ねて描画。

3. 使い方

  1. アプリを開く:上部の「アプリを開く」ボタン、または single_regression_analysis.html をブラウザで開きます。
  2. 初期表示を確認:ページを開いた時点で1組のデータが自動生成され、回帰直線・回帰式・各表が表示されます。
  3. 「データを再生成」を押す:新しい乱数でデータが作り直され、グラフ・回帰式・各表・ヒストグラムが更新されます。押すたびに係数が履歴表に1行ずつ追加されます。
  4. ばらつきを観察:右横の平均・分散パネルと tb・ta のヒストグラムを見ながら、推定値のばらつきが理論値(真の値や t 分布)に近づく様子を確認します。
  5. 「履歴をクリア」で初期化:蓄積した履歴をリセットして、集計をやり直せます。
青:観測データ点/ヒストグラム 赤:回帰直線/t 分布の密度関数

4. 画面に表示される統計量

項目意味・計算式
傾き b最小二乗法による回帰係数の推定値(真の値 0.5)
切片 a回帰直線の切片の推定値(真の値 2)
予測値 ŷia + b·xi(回帰直線上の値)
残差 eiyi − ŷi(実測値と予測値の差)
残差平方和 SSEΣ(yi − ŷi)2
決定係数 R2回帰の当てはまりの良さ(0〜1)
誤差分散の推定量σ̂2 = SSE ⁄ (n−2) = SSE ⁄ 3(真の値 σ2 = 0.4 の不偏推定量)
標準誤差 SE(b), SE(a)推定値のばらつきの大きさ
t 値 tb, tatb = (b−0.5) ⁄ SE(b)、ta = (a−2) ⁄ SE(a)。自由度3の t 分布に従う
ヒント:n = 5、推定パラメータ数 2 なので自由度は n − 2 = 3 です。再生成を数十回繰り返すと、 tb・ta のヒストグラム(相対度数)が赤い自由度3の t 分布曲線に近づいていくのが観察できます。

5. 技術メモ

描画

JSXGraph(回帰グラフ・度数分布グラフ)

乱数

Box-Muller 法による正規乱数

推定

最小二乗法(閉形式)

構成

単一の HTML ファイルで完結(外部依存は JSXGraph CDN のみ)