回帰係数の確率分布2(線形単回帰)
線形単回帰によって得られる標本回帰式
の係数
,
は,標本ごとに値が変わる.
したがって,
,
は確率変数である.
誤差
が正規分布に従うと仮定すると,
これらの推定量から真の係数を引き,それぞれの標準偏差をその推定量で置き換えて標準化した統計量
・・・・・・(1)
ただし,
:
の標準誤差(Standard Error)
・・・・・・(2)
ただし,
:
の標準誤差(Standard Error)
は,それぞれ自由度
の
分布に従う.
■(1),(2)の導出
回帰係数の確率分布(線形単回帰)より
・・・・・・(3)
・・・・・・(4)
・・・・・・(5)
・・・・・・(6)
・・・・・・(7)
・・・・・・(8)
誤差の分散の不偏推定量より
・・・・・・(9)
となる.
(9)より
の不偏推定量は
である.これより,
の分散
の不偏推定量は
・・・・・・(10)
となる.この不偏推定量の平方根は
の標準誤差(Standard Error)と言われ
で表される.
・・・・・・(11)
(4)と(11)より
で表される.
同様に,
の分散
の不偏推定量は
・・・・・・(12)
となる.この不偏推定量の平方根は
の標準誤差(Standard Error)と言われ
で表される.
・・・・・・(13)
(7)と(13)より
で表される.
●
の分布について
を以下のように式変形する.
・・・・・・(14)
は(3)の正規分布を標準化したものであるので,
に従う. ・・・・・・(A)
(14)に(11)を代入する.
は自由度
の
分布に従うことが分かっている(ここを参照). ・・・・・・(B)
,
とおくと
は(A)より
に従う.
は(B)より自由度
の
分布に従う.
そして,標本回帰係数と母回帰係数との差と残差が互いに独立より,
と
は互いに独立である.
以上より,
は自由度
の
分布に従う.
●
の分布について
を以下のように式変形する.
・・・・・・(15)
は(6)の正規分布を標準化したものであるので,
に従う. ・・・・・・(C)
(15)に(13)を代入する.
は自由度
の
分布に従うことが分かっている(ここを参照). ・・・・・・(D)
,
とおくと
は(C)より
に従う.
は(D)より自由度
の
分布に従う.
そして,標本回帰係数と母回帰係数との差と残差が互いに独立より,
と
は互いに独立である.
以上より,
は自由度
の
分布に従う.
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最終更新日:
2026年7月30日