正規分布(normal distribution)
確率密度関数(確率分布)が
・・・・・・(1)
となるものを正規分布とい,確率変数
は正規分布
に従うという.
は平均で
は標準偏差で,分散
の平方根である.
は
である.
正規分布の累積分布関数は
・・・・・・(2)
(ただし,
は誤差関数で,
である)
である.
■標準正規分布
確率変数を
により標準化することによって得られる確率密度関数
・・・・・・(3)
を標準正規分布といい,確率変数
は正規分布
に従うという.
,
標準正規分布の累積分布関数は
・・・・・・(4)
である.
(1)を標準化することで(3)を導いてみる.(1)は確率密度関数なので
・・・・・・(3)
となっている.(3)の左辺の積分を
とおいて置換積分をしてみる.
のとき
より
となる.積分変数を置換しても定積分の値はかわらないので
・・・・・・(4)
の関係が得られる.(4)は確率密度関数が満たす式であるので,左辺の積分の被積分関数は確率密度関数であり,(2)が得られる.
■参考
二項分布
において
とおき
にすると,の分布は
に近づく.
のように,二項分布から正規分布の確率密導関数は導かれている.
■二項分布と正規分布の関係
画像をクリックするとインターラクティブはグラフのページにジャンプする.
■正規分布の性質
,
が互いに独立な確率変数で,それぞれ正規分布
に従うときは,
は正規分布
に従う.
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最終更新日:
2024年2月16日