2次元の 平面における円座標の原点に,この平面と垂直に 軸をとり, 平面上の動径座標 ,角度座標 および 座標を用いて3次元空間の任意の点の位置を指定するとき, を円柱座標(円筒座標)(cylindrical coordinates) という.ある一定の値の動径座標 に対する点 の集合は, 軸を円筒軸とする円筒を描く.
円柱座標 と3次元空間の直交座標 との間には
- - - (1)
- - - (2)
- - - (3)
の関係がある.
平面における円座標と同様に, 軸上の任意の点 においては角度が定まらず特異点 となる.また, の場合には,直交座標から円柱座標への変換が
- - - (4)
- - - (5)
- - - (6)
で与えられる.式(5)における は以下に示す符号関数である:
また, 軸上の点は特異点であり,式(5)の逆余弦関数において分母がゼロとなるため角度が定義できない.